書籍情報
百姓たちの江戸時代(ちくまプリマー新書)
紹介文
江戸時代の全国の村の数から、平均的な村の石高、面積、人口は?という素朴な疑問から、家を守るのが百姓たちの生き甲斐――則ち家名・家業・家産を守る男性家長の役割など、懇切丁寧にわかりやすく解説。
また信濃国 諏訪郡 瀬和(せさわ)村(現 長野県諏訪郡富士見町)村役人の坂本家を例に、病人が出た場合の薬やお札の購入、信仰、教育などがリアルに知ることができます。
最終章は役人の不正に対し、一揆として権力と戦う百姓と、自然災害と戦う百姓を紹介。これらは私達にとってもなお身近な問題で、いろいろなヒントや勇気を与えてくれるでしょう。
なお本書は、当サイトでも取り上げている武蔵国幡羅(はら)郡下奈良村(現 埼玉県熊谷市)の名主『吉田市右衛門』の村営についても易しく解説されており、併せて是非ご参照ください。